グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




脊髄損傷



脊髄損傷について

脊髄損傷は外傷のほか、梗塞・腫瘍などの疾患によっても生じることがあります。主たる症状として、四肢・体幹の麻痺のほか、排泄の障害(膀胱直腸障害)・自律神経の障害があります。
機能的な予後は、損傷の部位・程度により大きく異なり、一概に述べることは困難です。当センター入院時に診察・機能評価を行い、機能予後の大まかな予測を立てます。また、脊髄損傷に伴う合併症として、痙縮・痛み・静脈血栓症・呼吸障害・褥瘡などがあり、これらのコントロールにも留意を払う必要があります。

入院中のリハビリテーション

入院後は機能回復を目指してリハビリテーションを開始します。いわゆる理学療法・作業療法のほか、病棟での生活自体も訓練の一環としてとらえ、看護師も交えて総合的に身の回り動作全般の向上を図って参ります。患者さんによっては、車椅子を使用したスポーツ訓練を導入することもあります。

膀胱直腸障害に関しては専門的な加療が必要であり、泌尿器科医と連携して対応を進めて参ります。痙縮・痛みに対しては、薬剤・処置などにより対応を致します。褥瘡や低栄養状態のある患者さんに対しては、褥瘡チーム・栄養サポートチームによる評価・治療計画立案を行います。

残念ながら、リハビリテーションを行っても機能障害が改善せず、障害固定と判断されることがあります。その場合には機能予後について患者さん・ご家族に率直にお伝えし、代償的な方法(機器・家屋調整など)について検討することとなります。家屋調整が必要と判断される場合には、ご希望があれば、当センタースタッフによる家屋訪問も行わせて頂いております。福祉サービスの導入に関しては、ソーシャルワーカーより情報を提供させて頂きます。

退院時・退院後の支援

一般的には、当センターでの入院期間は3~4ヵ月程度です。原則として毎月、患者さん・ご家族と面談の場を設け、リハビリテーションの進捗状況についてご説明・確認を行い、さらに退院先・退院予定日について話し合いの上、決定させて頂いております。

退院後は、原則として患者さんの在住する地域の医療・福祉機関において医学的加療・経過観察・リハビリテーション・福祉サービスなどを受けて頂くこととなります。スムーズな移行が行われるよう、各地域機関との連携を密に取って参ります。退院後に生じた問題に対しましては、当センター総合相談部への相談・外来受診により迅速に対応するよう努めております。また当センターでは、移動車椅子レベルの患者さんに対して、週1回外来での集団スポーツリハビリテーションも行っております。

お問い合わせ

上記以外の事項に関しましても、脊髄損傷後の各種問題に対して、総合相談部においてご相談に応じております。お気軽にご連絡をお寄せ下さい。

センターの利用を希望されるみなさまへ

当センターに入院リハビリテーションを希望の患者さん・ご家族はまず、急性期病院の主治医に診療情報提供書の記入及びファックス送付を依頼していただく必要があります。
当センターにて診療情報提供書の内容について検討のうえ、入院の適否の判断をさせていただきますが、場合によっては、外来受診をお願いする場合もあります。

お問い合わせ先

【お電話・FAXでのお問い合わせ】
電話:043-291-1831 (内線226)
担当:総合相談部

【メールでのお問い合わせ】
メールでのお問い合わせは、「お問い合わせフォーム」に、必要事項をご記入のうえ、お送りください。