小児リハビリテーションへの各科スタッフの関わり方についてご紹介します。
理学療法科(PT)
作業療法科(OT)
言語聴覚科(ST)
心理発達科
視能矯正科
理学療法科(PT)
お子さんの運動機能の向上を促し、運動発達の可能性を広げていくことを目指して訓練を行っています。また、生活の質の向上のために車椅子や歩行器、座位保持椅子など各種補装具作製にも関わっています。
作業療法科(OT)
姿勢保持や手の機能を促すこと、食事や着替え、トイレ動作など身辺処理の練習、摂食訓練、視知覚認知訓練、高次脳機能訓練、生活や学習に必要な自助具の作製、座位保持椅子作製の支援などを行っています。
- 高次脳機能訓練
高次脳機能の土台である注意機能の回復を中心に、記憶障害、遂行機能障害などの改善・補完手段の獲得を目指し、個別訓練及びグループ訓練を行います。
言語聴覚科(ST)
話しことばの理解や表現に加えて、身ぶり(サイン)や絵記号(シンボル)、コミュニケーションエイドなども含めたコミュニケーションの発達を評価し、促すための支援を行っています。また聴力検査や摂食・嚥下の評価・訓練、記憶を主とした高次脳機能訓練にも関わっています。
心理発達科
発達検査や知能検査を通してお子さんの発達や外界認知の特徴を知り、それをもとに生活や学習で活かせる手立てを考えます。また必要に応じてカウンセリングを実施し、本人、家族、周囲の人に助言・支援を行います。
視能矯正科
乳幼児期は、健やかな眼の成長にとって重要です。早期発見・早期治療を心がけ、視力検査や屈折検査を行っています。斜視弱視には眼鏡装用や場合により訓練を行い、低視力の方にはルーペなど見たい物に応じた補助具の選定や使用に関する訓練も行います。
Aちゃん(脳性まひ)の場合
| 【Aちゃんの症状】 体が硬く動きにくい |
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何でも自分でやってみたいAちゃんが好きなお絵かきを楽しむためには、まずしっかり座れることが不可欠です。PTとOTが材の安定を図る訓練を行ないます。また、PTは椅子を調節し、OTはペンを持ちやすくなるように首や肩の動きを楽にします。
おしゃべりなAちゃんですが、声が小さく離れたお友だちには聞こえません。大きな声が出せるように、PTでは体をリラックスさせ、胸の動きを大きくし、深い呼吸の練習をします。
STでは深い呼吸とともに声を長く続かせる練習や発音の練習をします。
じっくり見ることも大切です。視能訓練士が斜視についての検査をし、眼鏡の見え方も調整します。
Aちゃんの発達全般について心理発達治療士が評価し、各スタッフに助言を行ないます。
Bくん(高次脳機能障害)の場合
| 【Bくんの症状】 脳が傷ついたことで認知(物事のとらえ方)や行動に変化が生じました。 例えば注意がそれて別のことをしてしまったり、新しいことを覚えにくくなりました。 |
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注意力をつけるために記号表をよく見てビーズなどを配置する作業や、問題をじっくり読んでから質問に答える練習をOTやSTで行なっています。
記憶を補う方法をSTや心理発達治療士から提案しています。
たとえば週間スケジュールの載っているメモリーノートを持ち歩き、次の日の持ち物など大切なことを書き込みます。そして訓練場面だけでなく、特別支援学校や病棟などの生活場面でも使う練習をしています。
しっかり見ることができるように、点眼治療や眼鏡の装用を視能訓練士が支援します。
以前に比べて疲れやすくなったため、PTでなわとびやバスケットボールなどの運動を行ないながら、体力をつけて覚醒を高めたり、ルールに従いながらゲームをします。
復学の時期が近付いているので、特別支援学校のコーディネータの先生と連絡を取りながら準備を進めています。そして復学後にはスタッフがBくんの学校を訪問して、Bくんの高次脳機能障害について先生方にご理解いただき対応の仕方に配慮をお願いしたり、相談に乗る予定です。