Q.「高次脳機能障害」とは、どんな障害ですか?
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人間の脳には、記憶・注意・遂行機能など、人間が生きていく上で重要な機能をつかさどる「場所」があります。脳が病気や外傷などで損傷を受けると、ダメージを受けた場所や大きさ(広さ)などによって次のような障害が起こる可能性があります。
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新しいことを覚えられなかったり、昔のことが思い出せなくなったりする。“記憶の障害”
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●今日の日付がわからない。今自分のいる場所がわからない
●自分のしたことを忘れてしまう
●1日の予定を覚えられない
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物事に集中できない。ぼーっとしている。“注意の障害”
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●長時間一つのことに集中できない
●何かをするときうっかりミスが多い
●気が散りやすい
●一つの事をはじめると、夢中になって他のことに気づかない
●一つずつであればできることも、二つ以上同時にしようとすると混乱する
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適切な目標を持ち、それを達成するための計画を立て、効率よく実行し、その結果を評価して次の行動に生かすことが困難になる。“遂行機能障害”
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●自分で計画を立てられない
●間違いを指摘されると、指摘されたことを理解できるが次に生かせない
●物事の優先順位をつけられない
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感情や行動をおさえたり、調節したりすることができない。“社会的行動障害”
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●自分からは何もしようとしない
●突然、興奮したり、怒り出したりする
●些細なことで、攻撃的になる
●人の気持ちを理解しにくい
●感情の起伏が激しい
●感情が平板になる
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>これらの症状は、一つだけ見られることもありますが、さまざまな症状が混在している場合も多く見られます。 |
Q.高次脳機能障害の原因にはどんなものがありますか?
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事故などで頭部を強打して脳が損傷される外傷性脳損傷、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害、その他低酸素脳症などがあります。
国立身体障害者リハビリテーションセンター発行
『高次脳機能障害について理解を深めていただくために』より転載
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高次脳機能障害かな?
高次脳機能障害と言われたがどういうこと?
高次脳機能障害の人が仲間にいるが、どう付き合えばいいの?
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